社会人が長期休暇を取るのは、現代ではもはや義務とでもいうべき事柄だと思います。
たとえ誰も長い休暇を取ったことがない職場でも、堂々と上司に申請してみましょう。長期の旅行をして気分をリフレッシュする他に、各種講習会やスクーリングへの出席などの自己啓発など、取るべき理由はいくらでもあります。ただし、長期休暇を気持ちよく取らせてもらうためには、普段から仕事をてきぱきと片付けて、取る必要のあるときまでにきちんと段取りをつけておく必要があります。そのためには、あくまでもプロに徹しましょう。
しかし、職場での心象を良くする目的で、普段から必要の無い仕事まで引き受けて長い残業をこなす必要はありません。そんなことをするのは、自らの職場をブラック企業化しようとするようなものなので逆効果です。
上司や同僚との関係を良くしておくこと、休暇の間の仕事の引き継ぎや段取りを可能な限りしっかりとやっておくこと、そして「あの人はこういう人なのだ」という点を回りにそれとなく認めてもらう環境をつくること、長い休みを気持ちよく取るために気を付けることはそれだけです。「休みたいときに休むために、普段は頑張るだけ頑張る」という働き方では、かえって「あの人は無理な仕事をお願いしても喜んで引き受けてくれる人だ」と誤解されかねません。仕事のプロに徹すると共に、はじめての長期休暇の申請の際には、それを企業文化にする覚悟があっても良いかもしれません。決して普段から無茶をしないことを大事にしましょう。そしてもちろん、休暇明けには、職場へのちょっとしたおみやげを忘れないようにしましょう。